『回復期リハビリテーションへの挑戦 〜よりよいチーム医療と質の向上をめざして〜』
湯布院厚生年金病院 編集・発行
■本体2000円+税/A4判変型/224頁/並製
■ISBN978-4-905327-21-9 C3047
■日本図書館協会選定図書
豊かな自然に囲まれた"癒しの里・湯布院"で地域医療を担って50年。
リハビリテーション医療で知られる老舗病院が,平成12年に開設した回復期リハビリテーション病棟をいかに充実させ,チーム医療と地域連携,質の向上に取り組んできたか,関わったすべての職種の記録をまとめる。
【目次より】
第1章 回復期リハビリテーション病棟への道のり
第2章 回復期リハ病棟・チーム医療の具体的手段
第3章 当院脳卒中回復期リハ病棟での実践
第4章 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の専門技術とその伝承
第5章 回復期リハ病棟の強力な院内サポーター
第6章 回復期リハ病棟でよくみる基礎疾患・合併症
第7章 リハビリテーション看護
第8章 食の復権─摂食嚥下訓練のチーム医療
第9章 回復期リハ病棟のリスク管理
第10章 回復期リハ病棟のメンタルケア
第11章 地域発リハビリテーション
第12章 病棟運営と病病・病福連携,前方・後方支援
第13章 退院後の在宅生活を支える地域リハビリテーション
第14章 当院の人材育成・研修プログラム
第15章 整形外科疾患とリハビリテーション
第16章 当院の心臓リハビリテーション
第17章 より質の高い脳卒中リハビリテーション病院をめざして
【巻頭言より抜粋】
私たちは温泉と由布岳の大自然に恵まれ,ゆったりとした癒しの郷である湯布院の地で,ひたすらリハビリテーション医療を中心に取り組み,今年病院開設50周年を迎えます。
回復期リハビリテーション病棟も開設10年を経過しました。これらを契機に,「私たちの取り組みをまとめて紹介し,世の中に貢献できる本を出版しよう」と,このたび本書を上梓することになりました。
本書には「成人病のリハビリテーションを中心に地域の医療を担う拠点病院としての誇りと自覚に立ち,患者さんを大切に,いつも笑顔で真心こめて高度な医療を提供します」の病院理念のもとに,291床で500名の職員全員が総力を挙げて,脳卒中,整形外科,循環器科リハビリテーションに取り組んだ回復期リハビリテーション10年の軌跡のすべてを掲載いたしました。
本書は決して記念誌ではありませんし,教科書でもありません。
是非,目次をご覧ください。回復期リハビリテーションの質の向上とチーム医療の発展,患者中心の医療を目指し,真摯に誠実に取り組んできた当院の航跡とリハビリテーションの「心・技・体・知」のすべてを濃縮,網羅して紹介しております。
17章に分類した内容には,回復期リハ病棟への道のりから始まり,チーム医療の具体的手段,リハ技術の伝承,脳卒中患者の基礎疾患・併発症,リハビリ看護,摂食嚥下,リスク管理,メンタルケア,地域リハ,人材育成などを取り上げております。
最後は,2年前に立ち上げ,私たちと患者さんの夢と希望につながる「先進リハビリテーション・ケアセンター湯布院」を紹介しております。このセンターは24チームの臨床研究チームで構成されており,その内容の豊富さと設備は日本にも誇れるものではないかと考えております。
本書は,リハビリテーション関係者の皆様にはもちろん,学生や患者さん,広く読者の皆様に必ず貢献できると確信しております。
(湯布院厚生年金病院長 森照明)
湯布院厚生年金病院
昭和37年に開設,今年50年を迎える。「成人病のリハビリテーションを中心に地域の医療を担う拠点病院としての誇りと自覚に立ち,患者さんを大切に,いつも笑顔で真心こめて高度な医療を提供します」の病院理念のもとに,291床で500名の職員全員が総力を挙げて,脳卒中,整形外科,循環器科リハビリテーションに取り組む。平成15年,大分県リハビリテーション支援センターに指定。平成17年,保健文化賞受賞。平成18年,日本医療機能評価機構,リハ付加機能認定。