図書出版

花乱社

『九州文学 575号;2021年春号』九州文学同人会編・発行

 

■本体1000円+税/A5判/248ぺージ/並製
■ISBN978-4-910038-29-2 C9095
■2021.4刊
■九州文学HP  https://kyushu-bungaku.com/

火野葦平や劉寒吉らを輩出し、82年の伝統を持つ九州発信の文芸誌『九州文学』575号。
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九州文學は1938年(昭和13年)、福岡県を中心に活動する火野葦平、劉寒吉、岩下俊作、原田種夫らによって創刊。以来、昭和・平成・令和と継承されていき、詩、俳句、小説と多くの作家が切磋琢磨して、創り上げてきました。2020年7月より第八期として新しく船出し本誌もリニューアル。80年の伝統を守りつつ、今後も豊かな言語芸術を志して参ります。


■もくじ
【巻頭詩】
第八期『九州文学』出版祝唄[椎窓たけし]
【掌編】
パート盛衰記[木島丈雄]
メダカ[八重瀬けい]
【詩】
発 芽[坪井勝男]
エビフリャー[松野弘子]
青い街[麻田春太]
青い地球に[高森 保]
サヨナラ[金子秀俊]
【随想】
肉 牛[岸川瑞恵]
英国滞在記 ボーンマスの水仙[屋代彰子]
ある日、ある時[木村 咲]
【俳句】
春風を待つ[麻田春庵]
そぞろ神[中園 倫]
華の男[中園 倫]
【短歌】
唐詩三百首[中村重義]
【小説】
赤いリボンを引き寄せて[松尾富行]
ともだち[かんなづきまこ]
塔[野見山悠紀彦]
黄泉への約束[神崎たけし]
雪の稜線 (平成 unpredictable fantasy 第6話)[武村 淳]
再 会[木澤 千]
今年の夏[森美樹子]
崩 落[宮川行志]
【評論】
別府を愛した織田作之助──大阪と別府をつなぐ[山人海人]
文学は役に立つのか?[小野 悟]
【コラム】大正まで生きた新選組隊士/初釜の日/地域猫のこと/国旗って
【ショートショート】釣られる

■編集室より 掲載作品への感想575・574号
編集後記ほか


巻頭より

第八期『九州文学』出版祝唄

令和に光る
九州大地
生命の呼吸 足どりを
ここに記そう
筆をとり

第八期『九州文学』
連歌 文学 刻印旗

火を噴く火山 阿蘇よ 桜島に 玄界の灘に
海波きらめく灘も佳し

いざいざ ペンをとり
生命 人生 その呼吸
ここに刻みこみましょう
船出 八期のこの旗に!!

  椎窓たけし


九州文学同人会

『九州文学』は,1938年,福岡県を中心に活動する火野葦平,劉寒吉,岩下俊作,原田種夫らによって創刊。火野葦平は「糞尿譚」によって第6回の芥川賞を得,岩下俊作が『九州文学』に掲載した「富島松五郎伝」は度々映画化された「無法松」の原作である。その他多数の同人が芥川賞,直木賞の候補に挙げられ,九州を代表する同人誌として『九州文学』の全国的地位を確立させた。なお,邪馬台国論争に民間研究者が発言するきっかけとなった『まぼろしの邪馬台国』(宮崎康平)も『九州文学』に掲載されたものである。現在でも同人は全国各地の文学賞を受賞するなど活躍している。

問合せ先 e-meil 2kyubundojinkai@gmaik.com

九州文学HP  https://kyushu-bungaku.com/