花乱社

諦めなければ夢はきっと叶う

勉強嫌いで駆けっこが得意、物造りが大好きだった少年が、
失敗と挫折を繰り返しながら、いつしか「社長」になることを目指して飛び込んだのが造園の世界。
二度の既存会社の継承を経て、「ランチェスター法則・弱者の戦略」を身をもって実践、
６年で福岡市造園工事Aランク達成へ──。

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この本には、これまで造園業界に約四十年間携わってきた私が、どのような時代にどのようなご縁があり今に至ったのか、さらにはどのような経験や勉強をして経営を営んできたのか、失敗談もたくさん書いていますので、何か一つでも参考になるようでしたら嬉しく思います。（「まえがき」より）

目次

第１章　原　点　　　　　　
第２章　社会人大学　
第３章　独立への道のり　
第４章　「ランチェスター戦略」との出合い
第５章　第二創業者　
第６章　ご縁に感謝
あとがき

 

あとがきより（抜粋）

　六十年の私の歴史も一冊の本にまとめるとあっという間ですが、末っ子のわがまま気質の私でも、少しずつの積み重ねと、節目での気づき、そして多くのご縁がここまで成長させてくれたと思うと、やはり感謝しかありません。
　幼少から勉強は大嫌いで、社会人になるまで勉強した記憶は高校受験の時しかありませんでした。今まで多くの方と出会いお話をさせていただきましたが、幼少からしっかり勉強された方、特に大学まで勉強された方には社会人となった時に卓越した"勉強脳"が備わっていると感じました。同窓会の時に、学生時代に勉強ができて、社会人になっても優秀な友達から「小・中学校の頃、勉強を教えてあげればよかったね！」と今さら言われるぐらいですから、勉強嫌いだったのは明確です。
　そして、社会人となり経営者を志すようになってからは、勉強をしなければ道が開けないということに気づかされるのです。ここに来て今まで勉強をしなかった自分を悔やむことになりましたが、前向きに頑張るしかありません。
　ひとつの試験を受けるだけでも、勉強をしてきた人としてきていない人とでは、十倍の努力が必要と感じます。それだけ幼少時代からの勉強は大事だったのです。しかし、今さら過ぎたことを悔やんでも仕方ありませんので、気付いた時からでも勉強を始めるしかないのです。私も多くの資格を取得しましたが、若い時に勉強をしていないのだから当たり前と思い、できる人の何倍も時間を掛けて取り組んできました。

　さて、経営者としての勉強もしかりです。私は二十歳の頃に「ナポレオン・ヒルの成功哲学」を学んだのは良かったのですが、夢と願望だけでは経営はできません。
　特に経営者を志してからは、多くの経営セミナーなどにも参加して勉強を進めますと、とても良い話も多いのですが、すぐに実行に移せるような話はあまりなかったような気がします。そして、いよいよ打つ手が分からなくなった時に出合ったのが、「ランチェスター戦略」です。小さな会社に特化した経営戦略はとても勉強になりましたが、自社への落とし込みを始めると研究課題がたくさんありましたので、それからは他の経営セミナーに行くことはなく、「ランチェスター法則・弱者の戦略」の研究一筋で進めてきました。
　ここでも頭の弱い私は理解するのに時間が掛かりましたが、「まずはやってみる」精神で少しずつ理解を深めてきました。まだまだ研究課題はたくさんありますが、漢方薬のように少しずつ効果が出てきていると思います。…