『福岡地方史研究 第53号』福岡地方史研究会編・発行
■本体1500円+税/A5判/180頁/並製
■ISBN978-4-905327-48-6 C0021
【特集】東アジアの中の福岡・博多
朝倉橘広庭宮と筑紫観世音寺(小田和利)
朝鮮通信使来聘と福岡藩藍島---天和二年饗応・倹約令下の波止構築を中心に(今村公亮)
高取焼陶工・井土新九郎について(副島邦弘)
幕末期博多の対馬藩蔵屋敷についての一考察(守友 隆)
大谷光瑞の「興亜」と鎮西別院---西本願寺の興亜生活運動(鷺山智英)
玄洋の彼方へ(師岡司加幸)
【論文】
幕末久留米藩における田中久重の武士身分(河本信雄)
海軍炭鉱からの石炭輸送鉄道 博多湾鉄道汽船(渡部邦昭)
【研究ノート】
黒田孝高の九州上陸戦と筑前浅川城(中西義昌)
唐津藩主の下宿割 前原宿の復元 Y(有田和樹)
【研究余滴/歴史随想/随感】
香椎宮と勅祭 古代の勅祭、現代の勅祭(安藤政明)
福岡の鶏肉・鶏卵の食文化誌---江戸期・筑前国福岡藩領を中心に(竹川克幸)
古書の葦書房、閉店の記(宮 徹男)
第8回金印シンポジウムin志賀島報告(古賀偉郎)
雑誌探索8 博多仁○加新聞(首藤卓茂)
短信往来(河本信雄、高橋和昭、中間令三、師岡司加幸)
●編集後記より:
「歴史を振り返ると古代から、いやもっと以前から福岡・博多は日本とアジアとの交通の玄関口の一つであった。金印、鴻臚館、水城・大野城、元寇、博多のチャイナタウン、朝鮮通信使、終戦後の引き揚げ船博多港入港など、枚挙にいとまがないほど東アジアとの交流・対外関係の歴史は深い。今年は戦後七十年。節目の年に特集で考える。」(誕)
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【著者紹介】 福岡地方史研究会
福岡地方史研究会は、1962年の発足以来50年の歴史を持つ。研究テーマは地方史に限らず広く文化史・社会史・民俗学に及び、対象となる時代も原始・古代・中世・近世・近現代と各時代の研究者が所属。『福岡藩朝鮮通信使記録』が2001年2月福岡県文化賞を受賞。月1回定例研究会開催、年1冊会報(本誌)を発行する。
*福岡県立図書館の研修室で毎月1回の定例研究会(卓話発表)を開いています。学界と在野の交流によって,また会員相互の研鑽によって地方史研究の発展・深化を図ることを目的としています。どなたでもご参加いただけます。地方史研究に興味を持ち、研究を進める上で指針を得たい、史料の所在について情報を得たいという方、定例研究会その他に参加して継続して話を聞きたい方は、どなたでもふるってご参加ください。問合せは花乱社まで(092-781-755)