『ユーラシア大陸ふうらふら:東西冷戦下,鈍行バス2万2000kmの旅』 大住 昭 著
■本体1800円+税/四六判/328頁/上製
■ISBN978-4-911429-19-8 C0026
■2026.2
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1984年,ロンドンからカトマンドゥまで,
オンボロ改造バスに乗ってあいつらと旅をした。
国境を越えると,また次の国境へ。バスを降りればむせかえるような異境の空気に包まれ,バスに戻れば"ファック"を連発する乗客仲間の小世界。バスの外にも内にも馴染めずにいた34歳の自分。だだっ広い大地の上をふうらふらと漂いながら,どこにも同化できない"アギィーラ"は自分の中を旅していた──。
著者のことば
なぜか"ロンドンのアフリカ"から始まり,ヨーロッパから中東,インドを経てネパールの首都を目指した旅。道中,トイレのない老朽バスに揺られ続け、蚊やハエの大群に襲われたり、死海でぷかぷか浮かんだり、警備兵に銃口を向けられたり。思い出箱に眠る記憶の断片の数々。何かのきっかけでその一つが箱から飛び出ると、みんなして大騒ぎになり、かつての旅人を今宵も不眠にしてしまう──。
東西冷戦下の四十年あまり前、地域紛争の火種は各地でくすぶっていたが、古希をとっくに過ぎたいま、そんな旅で出会った連中が無性に恋しく懐かしい。ガンジス川の占い師に告げられた命の持ち時間が迫ってきたことだし、この際だからあいつらとまた一緒になって、あのだだっ広い大陸を風に吹かれるまま、ふうらふらと漂ってみようか。
目次
まえがき/ふうらふら行程
第1章 ああアフリカ……
第2章 その名もキンタマ袋号
第3章 オセアニア人の中で
第4章 アナトリア周遊
第5章 アラブとイスラエル
第6章 砂漠の夜に舟唄が
第7章 イランからパキスタンへ
第8章 ガンガーの流れ
第9章 旅の終わりに
あとがき
【著者紹介】大住 昭(おおすみ・あきら)
1950年,徳島県小松島市生まれ。小松島西高校,早稲田大学第一文学部卒。影絵人形劇団「角笛」に入団して全国公演。1978年から海外放浪。シンガポールの南洋大学留学後,パナニュース勤務を経て日本語新聞の『星日報』創刊に参画。1982〜84年,ロンドン遊学。1985年に帰国後,市場調査の富士経済に嘱託社員として入社。1989年,香港移住。日本語情報誌の『香港ポスト』の編集に関わりつつ『ビジネスポスト』を創刊。1992年,ニュースネットアジア社(現NNA)創業メンバーとなり,長期の海外勤務を続けながら情報ネットワークの構築と編集に従事。2020年退社。現在,福岡県福津市在住。