『脚本で学ぶ実務的すぎる裏話付き 個別労働紛争あっせん制度:ブラックなラーメン屋が解雇、パワハラ、賃金不払い残業…紛争勃発!和解なるか!?』安藤政明著
■本体2000円+税/A5判/176頁/上製
■ISBN978-4-905327-50-9 C0030
■著者の本:『事業所が労働法の罠に嵌まる前に読む本』
『りすくのくすり 相続特集』
いじめ・嫌がらせ、パワハラ、セクハラ、不当解雇、賃金不払い残業……
様々に起こる職場でのトラブル。労働者と会社とのトラブルを解決するための「個別労働紛争あっせん制度」は、当事者にとって手軽で負担が少ない良い
制度だが、一般には認知度が低く十分に活用されていない。
本書では、制度の内容を実際の例で理解できるように工夫。
台詞の解説や関連事項の説明を加え、制度の解説・資料を掲載する。
【目次】
1.ご挨拶
2.『ブラックなラーメン屋』脚本と「ひとこと,そして時々解説」の巻
【リスク法務劇場】劇団員紹介/登場人物・配役/第一幕〜第六幕
3.「個別労働紛争あっせん制度」解説の巻
第1章 あっせんの根拠法令
1 労働局紛争調整委員会/2 社労士会労働紛争解決センター
第2章 受理されないあっせん申立の例
1 法律名から推測できる不受理事案/2 法律対象外とされる事案/3 意外な不受理事由と、その詳細
4 事実上受理できない事案/5 期間の経過による不受理事由/6 実務でよくある不受理事由/7 不受理事案のまとめ
第3章 あっせん向きの労働紛争
1 あっせん制度の特徴/2 解雇事案/3 退職勧奨、雇止め/4 いじめ、嫌がらせ/5 賃下げ/6 賞与、退職金
7 時間数が不明確な不払い残業/8 少額事案/9 あっせん向き事案のまとめ
第4章 あっせん機関とあっせん関係者
1 あっせん申請・期日前まで(労働局あっせん)/2 あっせん申立・期日前まで(社労士会あっせん)/3 管轄あっせん機関
4 申立費用/5 あっせん当事者/6 代理人/7 補佐人、参与人/8 あっせん運営関係者/9 あっせん委員
第5章 あっせん申立と被申立
1 申立書/2 申立書記載事項を別紙とする方法/3 受理と通知/4 答弁書
第6章 あっせん期日
1 労働局あっせん(当事者控え室)/2 労働局あっせん(あっせんの進行)/3 社労士会あっせん/4 和解契約書
4.個別労働紛争あっせん制度資料
平成26年度都道府県別個別労働紛争解決制度の運用状況について(平成26年4月1日〜平成27年3月31日)
あっせんの例
あっせん申請書
あっせん手続申立書
あっせん申請書・委任状・代理人選任届〈記入例〉
「産経新聞」記事「労働紛争解決『あっせん制度』知っていますか?」
都道府県労働局内 総合労働相談コーナー一覧
社労士会労働紛争解決センター一覧
【著者の言葉】
個別労働紛争あっせん制度は,手軽で簡単で,迅速で負担も少ない素晴らしい制度です。それなのに,認知度が低すぎるのです。
本書には,演劇脚本をほぼそのまま掲載しています。脚本は,演劇を通してあっせん制度のおおまなか内容が理解できるよう工夫して作ったものです。そして,脚本の台詞を抽出して解説や関連事項の説明を加え,さらに後半はあっせん制度の解説本としました。
何よりも心がけたことは,机上の法律論ではなく,あっせんの実際の姿を伝えることです。その結果,脚本に学ぶことに加え,非常に実務的で,そして裏話満載の珍しい本になったと思います。
本書が,あっせん制度の普及による裁判外紛争解決促進に少しでも寄与できるよう八百万の神々に祈ります。
【著者紹介】安藤政明(あんどう・まさあき)
特定社会保険労務士,行政書士,一級FP技能士・CFPR。熊本県立済々黌高等学校,西南学院大学商学部,中央大学法学部通信教育課程を卒業。平成10(1998)年,安藤社会保険労務士事務所開設。労働判例研究会主宰,リスク法務実務研究会主宰,中央大学法学部通信教育課程福岡支部講師(労働法),警固神社清掃奉仕団団長,福岡地方史研究会会員。
■あっせん機関関係
平成19〜21年,福岡県社会保険労務士会ADR委員会副委員長
平成21〜27年,社労士会労働紛争既決センター福岡副所長
平成25年〜現在,社労士会労働紛争解決センター福岡あっせん委員
■執筆
【単行本】『労働判例に学ぶ中小企業の労務管理』(共著,労働新聞社,平成21年10月),『労働判例にみる解雇基準と実務』(共著,日本法令,平成22年11月),『解雇予告除外認定申請完全ガイド』(日本法令,平成23年10月)他。【連載コラム】「労務士アンドウの言いたか!放談」(『月刊フォーNET』平成21年8月号〜毎月連載中),「雇用のプロ安藤政明の一筆両断」(「産経新聞」九州山口版,平成24年9月12日朝刊〜年6,7回執筆中)。【他】『ビジネスガイド』,『FPジャーナル』,『中小企業と組合』,『福岡地方史研究』他。