図書出版

花乱社

『玄界譜』秋 福岡句会合同句集

■本体2000円+税/四六判/184頁/上製
■ISBN978-4-905327-29-5 C0092

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一丸文子氏主宰「秋」福岡句会の初めての合同句集。
一丸文子氏:大正14年生まれ。昭和45年「秋」入会、石原八束先生に師事。昭和48年「秋」同人。俳人協会会員。句集『現代俳句女流シリーズZ・62 隠の出の笛』牧羊社刊。
会員:大村和子、引野美沙子、西村満利子、浦亨、浦淑子、石井佳子、山本修、畑中とも子、松嶋睦子、下川あや子、井上紀久子、馬場敞、大賀ノリ子、松岡玲子、松村妙子、鯉川篤子。

「短歌俳句と一括して言うが、短歌は和歌と言って、古代は神に物言う言葉であった。今は蟻ンこでも蛇でも、すべての生き物、いや石ころだって草の葉っぱだって、すべてこの地球上に、天空にあるもののこころを私たちは掴むことが可能である。一枚の葉が樹を離れて地に舞い落ちるまでの短さが俳句なのだ。そして生まれたものは順次自然の中へ消えてゆく。寂滅為楽。本当の楽は消えることなのだから。/そう思った時、私は初めて救われる。それが小さな一個の生き物、私なのである。/しかし人にはそれぞれの違った思いがあって、それがこの句集の中につまっている」(一丸文子氏/序にかえてより抜粋)

「会員が住む福岡は筑紫の国と呼ばれ、那の津、博多と言われ、玄界灘の荒波が押し寄せる地である。…私たちはこれからも、九州の土地に根差し、天の霊、地の霊に心を通わせながら少しでもいい俳句が生まれることを念じながら創作に励みたいと考えている」(浦亨氏/あとがきより抜粋)

*「秋」は初代主宰の石原八束先生が提唱した「内観造型」を指針とし、八束先生亡きあとは、文挟夫佐恵前主宰、佐怒賀正美現主宰の俳句や文章を作句の支えとしている。


【著者紹介】秋 福岡句会

「秋」福岡句会は、一丸文子さんを指導者として大村和子さんが世話役となり、活動を続けている。日頃は毎月一回の句会を「福岡市婦人会館」において開催し、それぞれの句を持ち寄り、相互に鑑賞批評し「秋」に投句している。その他に、福岡市内別府での第二句会及び今津公民館においてそれぞれ毎月一回の句会を持ち研鑽の機会としている。(浦亨氏)