図書出版

花乱社

『筆で書くハングル ハングル書芸』李安子著

■本体3300円+税/A4判/114頁/並製
■ISBN978-4-905327-14-1 C0071

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韓国の伝統「ハングル書芸」を楽しく学ぶ。
ハングルを筆で書く技法や文字の構成、
四つの書体(板本体、正字体、フルリム体、民体)の特徴を解説。
各種手本には、それぞれハングルの読み方と日本語の意味を付す。
語句のほか挨拶文や諺、時調、詩など具体的な用例や作品も多数紹介する。

→本文見本


【「はじめに」より】
 「私にもハングルの書を教えて下さい」
 約十年前のことでした。福岡での個展の時、漢字、水墨画に加え、ハングルの書作品も展示していた時のことです。その時の来場者からの思いがけない一言でした。
 その後、「韓国にも書道があるのですか?」という質問を受けました。
 漢字はもとより、ハングル、水墨画、篆刻などの公募展を含む作品発表が盛んで、韓・日交流展なども時折開催されています。
 書に携わる者として、「ハングル書芸」を紹介する役目を感じ、現在カルチャーセンターで講座を開講しています。この本は、これまでの教材に加筆し、内容の充実を図りました。
 韓国語が初歩の人、また、触れたことのない人のために、読み方を付し、日本語の意味を添えました。日本語と発音が酷似する単語も多く、文法も似ており、書きながらハングルも覚えられるかと思います。
 ハングルを「書芸」として書く技法は、文字構成が単純で大変習得しやすいものです。そのため、文字が重複しないよう、手本の選文に時間をかけ気を配りました。内容は単語、日常挨拶文、諺、時調、詩などです。
 基本を終えたら、心に残る言葉、印象的な台詞、歌詞のフレーズなど、自分のオリジナル作品を書いてみましょう。身近なものとして楽しみながら、墨の香り、筆の感触、紙の滲みなど、心を映し出す奥深さも味わえると思います。
 「韓国にも書道があるの?」
 その疑問に応え、ハングル書芸の認識への一助になれば幸いです。韓・日文化交流の一環としての広がりを期待しつつ……。


【目次】
はじめに
ハングル書芸とは/ハングルとは/用語解説/用具・用材・姿勢・執筆/関連用語
板本体
 板本体の特徴と基本線/基本点画/板本体(母音)1/板本体(子音)/板本体(母音)2
 二字/四字/六字/十字
正字体(宮体)
 正字体の特徴と基本線/基本点画/正字体(母音)/正字体(子音)/双子音・二重バッチム
 二字/三字/四字/十字
フルリム体(宮体)・民体
 フルリム体の特徴と基本線/基本点画/フルリム体(母音)/フルリム体(子音)/双子音・二重バッチム
 二字/三字/四字/十字
 正字体とフルリム体の比較
 民体
挨拶文・諺・時調・詩・著者作品
挨拶文
韓国の諺
時 調[黄真伊・金尚憲・楊士彦・鄭・徐敬徳]
詩[朴木月・金素月・尹東柱・盧天命]
古典鑑賞
著者作品集


【著者紹介】李安子(イアンジャ/号・華秀)

日本・福岡市にて出生、在住。書・画無所属。東京、神戸、福岡各地にて個展を開く。1974〜99年、「福岡県美術展」「毎日書道展」「読売書法展」に入選多数回。「福岡市美術展(奨励賞)」「毎日女流書道展(秀作賞)」。2001〜07年、「国際公募・墨画トリエンナーレ富山2004」で奨励賞。1975年、商業デザイナーを経て李華書芸会を開設。1980年〜現在、TNC西日本文化サークル、アイ&カルチャ天神、韓国観光公社(コリアプラザ福岡)ハングル書芸講座等、講師を務める。
〈主な揮毫〉義士・元心昌之碑(1973年作、東京都福生市)、3・1独立宣言文(1973年作)、李殷相詩「カゴパ」(在日韓人歴史資料館所蔵)、茅乃舎・久原本家、テレビタイトルなど多数