図書出版

花乱社

『金文会百年史 一筋の長い道』金文会 編集・発行

■本体5000円+税/A5判/576頁/上製
■ISBN978-4-905327-30-1 C0063
■各紙で紹介されました。「西日本新聞」2.21 「出版ニュース」4月中旬号

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大正3(1914)年に発足、固い結束と相互扶助の精神のもと、販売集団として出版界にその名を轟かせてきた書店グループ・金文会。今、百年存続の意義と根拠を検証し、出版文化をささせてきた書店の生き残り戦略を模索する。

■本文より
講談社・野間省伸社長インタビューより 「紙と電子をどうやって進めればうまく相乗効果を生むほどになるのか、あるいは補完効果なのか。それは分かりませんが、分かったことの中から仮説を立ててやっていかなければ、アマゾンに電子のシェアを取られたら、紙もどんどん持っていかれることになるでしょう。そうならないように何をすればいいのか、みんなで考えなければいけないのではないでしょうか。」(「一緒に生き残るために、変わっていかなければならない」)

小学館・相賀昌宏社長を迎えての座談より「この百年間ではいろいろと起こり、いろいろな経験をしてきたので、これを振り返って、もう一度仕事を広げていくのがとても大事だと思います。(略)新しいものも大切だけれど、過去の経験というものがすでにあるので、これをもう一回振り返ると、まだやることがあるのかなと思っています。単なる共有・共同化以外に、新しい仕事をお互いに開発するのはどうしたらいいか、とか。」(「百年前に学び、未来に向けた販売戦略を」)

■目次より
[漢詩]祝一筋長道 大石金光堂 大石宏典
百年の長く大きな流れの中で 金文会会長 山本太一郎
老舗こそ日々これ新たなり トーハン代表取締役社長 藤井武彦
【寄稿・金文会と私】新潮社常勤監査役・松田宏氏、祥伝社代表取締役社長・竹内和芳氏、講談社専務取締役・森武文氏、増進堂・受験研究社代表取締役社長・岡本明剛氏、ポプラ社前代表取締役社長・坂井宏先氏、白泉社元専務・佐藤将氏
【金文会の歩みと人物列伝】大石宏典
【シニア会員座談会】「金文会の伝統と次世代に伝えたいこと」
 *
【講談社・野間省伸社長インタビュー】「一緒に生き残るために、変わっていかなければならない」
【小学館・相賀昌宏社長を迎えての座談会】「百年前に学び、未来に向けた販売戦略を」
【青年部座談会】「何が人を惹きつけるのか、お客様にとっての最良を考え抜く」「伝統を受け継ぎつつ、新しいチャレンジを」
【会員寄稿】【会員店紹介】【金文会年譜】ほか
金文会の精神に立ち戻る 編集後記に代えて 菊竹金文堂 都渡正道 


金文会

1914年、久留米の書店菊竹金文堂の店主であった菊竹嘉市が、10年の年季奉公を終えた店員を「暖簾分け」で独立開業させ、折に触れ招集した会として始まった。最盛期は60人[法人]近くが所属した書店グループ。現会員店:菊竹金文堂、金正堂、福岡金文堂、金龍堂、金海堂、金明堂書店、金洋堂書店、金春堂書店、好文堂書店、ブックイン金進堂、文精堂書店、元野木書店、金修堂書店、金高堂書店、白石書店、金山堂、大石金光堂、三光堂書店、開進堂書店、二海堂書店、やまだ書店、都城金海堂、宮崎一心堂、あべ書店、きんぶん図書