図書出版

花乱社

 書評『医者も知りたい 面白医学英語事典』

●「毎日新聞」2017.6.22 
勉強の楽しさ伝えたい
米国滞在通算12年 1500語まとめ

 福岡市南区でクリニックを開く医師、木村専太郎さん(79)が、よく使われる医学英語から約1500語をまとめた「医者も知りたい 面白医学英語事典」を出版する。木村さんは「医学を目指す学生だけでなく、海外に留学したい人に手を取ってもらい勉強することの楽しさを伝えたい」と話している。25日には、同市中央区のホテルで出版記念祝賀会が開かれる。
 木村さんは九州大医学部卒業後、東京都内の米空軍立川病院でのインターンなどを経て、1965年に初渡米。往来を重ねて81年に帰国するまでにアイオワ州の病院や大学で外科研修を受け、同州で開業するなど通算12年間、米国に滞在した。
 事典は、84年から2010年にわたり、九州大医学部同窓会の学誌「学士鍋」に106回連載した「医学英語落書ノート」が基になっている。診療の合間に医学英語辞典をひもとき、時には徹夜で原稿を書いた。連載終了後、同窓生や知人から「出版してほしい」「いつ本になるのか」との要望があり、出版を決めたという。
 事典は医学英語の発音と語源などだけでなく、米国での経験や臨床医学者としての実績、日本人が苦手なLとRの発音や同音異義語、ギリシャ神話と医学用語のつながりなど多彩な視点を盛り込んだ。木村さんは「校正や加筆などが大変だったが、思い立って良かった」と振り返った。[山崎あずさ]