『カメスケのかわいい水辺の生き物3』文 亀井裕介/絵 田渕周平/監修 田中克
■やながわ有明海水族館発行
■本体1500円+税/A5判変型/96頁/小口折り並製本/オールカラー
■ISBN978-4-911429-27-3 C0645
■2026.7刊
■『カメスケのかわいい水辺の生き物1』
■『カメスケのかわいい水辺の生き物2』
【大好評絵図鑑シリーズの3巻】
「身近な水辺は小さな"いのち"と触れ合う場
『カメスケ』抱えて、水辺でわくわく・ドキドキ体験を!!」
京都大学名誉教授 田中克
シリーズ完結!『カメスケのかわいい水辺の生き物3』は、やながわ有明海水族館の亀井裕介名誉館長がピックアップした、川の中・上流域や里山にいる生き物約100種を、イラストと写真で分かりやすく説明しまとめたものです。
1・2巻から収録生物がスケールアップ、魚類(20種類)のほか、鳥類・両生類・爬虫類(22種)、水生昆虫(34種)、甲殻類・その他(21種類)と、水辺で出会う多種多様な生き物を紹介しています。
カメスケくんが高校2年生から大学1年生までの3年間にわたり館長を務めた「やながわ有明海水族館」は、柳川市内を巡る掘割(総延長930q)のそばにあるとても小さな手づくり水族館です。館内には柳川の掘割に棲む淡水魚や有明海に棲む海水魚を中心に約70種類の生き物を展示しています。みんな遊びに来てね!
目次
はじめに[亀井裕介/大坪鉄治]
やながわ有明海水族館について
水先案内人紹介/この本の読み方とカテゴリーバーの見方
鳥類・両生類・爬虫類
魚 類
水生昆虫
甲殻類・その他
「わくわく」が消えた川─浜川の変遷[碓井利明]
おわりに[亀井裕介/大石涼子]
索 引
「はじめに」より
■里山の生き物
こんにちは! "カメスケくん"こと、亀井裕介です。
この本の真の作者とも言える大石さんに、「亀井くん、本を作らない?」と聞かれ、「よく分からないけどやってみるか! 」と、勢いで『カメスケのかわいい水辺の生き物@』を作り始めたのが2022年です。そしてAを経て、2026年夏にようやく『カメスケのかわいい水辺の生き物B』が完成しました。本書では、川の中流〜上流や里山に暮らす生き物を紹介しています。
かれこれ4年間もかかってしまいましたが、この4年の中で私もいろいろなフィールドに行き、たくさんの生き物を捕まえて、「生き物ヲタク」として成長したなと感じています。今回使っている写真も、@に比べて上手になったなと感じます(笑)。そんなカメスケくんの成長も感じながら見てもらえると嬉しく思います。
今回は「川の中流〜上流の生き物」を紹介していますが、簡単に言えば「里山の生き物」と言えるかもしれません。里山というのは普通の山とは違い、人が手を入れることで維持されてきた環境です。山だけでなく、農地やため池も含みます。私たちが思う「田園風景」が、まさにそれです。しかし、農業に携わる方が減っている中で、こういった里山環境は「絶滅危惧種」になりつつあり、里山の生き物も数を減らしています。そんな、私たち人間の暮らしのそばで生きてきた生き物たちは、健気で力強く、繊細で鮮烈で、綺麗でかわいい、魅力的な生き物たちだらけです。里山という環境に思いを馳せながら、この本を読んでいただくと嬉しいです。
[やながわ有明海水族館名誉館長 亀井裕介]
■未来の子どもたちの心の教育の場
やながわ有明海水族館ボランティアスタッフの大坪です。毎週土・日曜日の午後から、水族館2階の「貝殻アートコーナー」のお世話を担当しております。
やながわ有明海水族館のように、公的支援(資金)が少ない水族館を運営する努力は並大抵のものではありません。開設時や新型コロナウイルス感染症発生時など、数度の困難を乗り越え、地元や九州一円、さらには全国各地から来られる来館者様に支えられて現在に至っております。また、TV・新聞などメディアの力をお借りして、「高校生館長!中学生館長!」と全国的に宣伝していただきましてありがたく思っております。
私の担当する「貝殻アート」は、5年くらい前からスタートしましたが、入館者はだれでも無料で参加できるとても人気のコーナーとなっています。幼児や小学生の子どもたちが初めて作った貝殻アートが、二度、三度と来館するたびにグレードアップしていきます。この貝殻アートを楽しみに親御さんたちとリピートして来館いただいております。このアート作製の作業を通じて、川・海の生き物たちとの新しいかかわりを体験してもらい、親御さんたちが子どもたちと一緒に行う協同の作業や、作業後の用具の後片付け、さらに私たちスタッフへのお礼を言葉にするなどの礼儀作法を学んでもらえる「未来の子どもたちの心の教育の場」としても役に立たせてもらえているようで、とても嬉しく思っています。
このように、色々な体験ができる「やながわ有明海水族館」にぜひ遊びに来てくださいね。水辺の生き物たちと一緒にお待ちしております。
[やながわ有明海水族館ボランティアスタッフ 大坪鉄治]
【文】亀井 裕介(カメイ・ユウスケ)
2004年、福岡市生まれ。2021年4月に「やながわ有明海水族館」館長就任。2024年3月末で館長を退任し、4月から名誉館長となる。現在、佐賀大学農学部の4年生(2026年6月現在)。佐賀新聞に「サガそう水辺の生き物」を連載中。
【絵】田渕 周平 (タブチ ・シュウヘイ)
1975年、東京生まれ。コロラド州立大学中退。株式会社クリエイティブオフィスエジソン代表兼Tシャツのデザインが得意なTシャツマン。BEAMS BOYのTシャツや忌野清志郎ツアーTシャツを制作。2025年から「仮面ライダー×田渕周平」の子ども服をバースデイで発売。ヲタクとまではいかないが生き物好きで、アカヒレ1匹とムギツク2匹とタナゴ2匹とボーズハゼ2匹とモリアオガエル3匹と一緒に暮らしている。
【監修】田中 克 (タナカ ・マサル)
京都大学名誉教授。森から海までの多様なつながりとその再生をめざす統合学「森里海連環学」を創設。国民的社会運動「森は海の恋人」との恊働により、“瀕死の海”有明海や“震災の海”三陸沿岸の水際再生に、海と生きる日本の未来を見据える。シーカヤックにより漁村を巡る「海遍路」に関わる。著書に『森里海連環による有明海再生への道』(監修、花乱社・2014)、『いのちのふるさと海と生きる』(編集、花乱社・2017)、『いのち輝く有明海を──分断・対立を超えて恊働の未来選択へ』(編集、花乱社・2019)、『いのちの循環 「森里海」の現場から──未来世代へのメッセージ72』(監修、花乱社・2022)ほか多数。

