図書出版

花乱社

『医者も知りたい 面白医学英語事典』木村専太郎著

■本体7000円+税/B5判変型/488頁/上製
■ISBN978-4-905327-76-9 C3547
■書評:「毎日新聞」2017.6.22、「西日本新聞」9.21、「出版ニュース」9月中旬号、「西日本新聞」読書館 10.29

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医療関係者,医学研究者,医学生,看護学生待望の書! 愉しい寄り道話もたっぷりのユニークな医学英語事典。
よく使われる医学英語から約1500語を取り上げ,発音を示し,易しい解説に加え関連した事項や様々なエピソードを紹介する。12年間に及ぶ米国滞在経験,そしてその後の臨床医学者としての実績と幅広い教養が盛り込まれた稀に見る労作。
1984〜2010年の27年間,九大医学部同窓会雑誌『学士鍋』に好評連載された「医学英語落書ノート」を加筆編纂。

 

■巻頭言より
 このたび,昭和59年(1984)から平成22年(2010)にかけ,九州大学医学部同窓会誌『学士鍋』に寄稿した文章を一冊にまとめた。内容は,「医学英語落書ノート」という題目で,『ドーランド医学英語辞典(Dorland Medical Dictionary)』の医学英語について書いたもので,連載は足掛け27年間,106回に及んだ(昭和59年3月20日号〜平成22年6月20日号)。
 読み返してみて,内容の古さと知識力の足りない部分はできるだけ新しく訂正したが,抜けている部分も多い。脱線話はだいぶ削ったが,内容が重複している箇所についてはある程度残した。ご容赦願いたい。

 小学校4年生から英語を習い,医学部に入学以来英会話を習い,医学生の時は英語の医学書に親しんで,昭和40年(1965)に渡米した。以後15年間に3度渡米して12年間滞在し,病理学,外科学,外傷学,プライマリーケア学,救急医学を学んだ。
 昭和52年(1977)に米国外科学の専門医(ボード試験)に合格して,アイオワ州で3年開業しながら,週2,3回はERに夜間勤務した経験が,臨床医学者の最後の仕上げとして貴い。
 昭和56年(1981)に帰国後,大分県日田市日田中央病院と福岡市南区の那珂川病院で多くの救急患者を加療しながら,夜遅くまで,時には徹夜で書き上げた原稿である。今読み返してみると,若く元気であった当時のことが思い出される。
 読んでいただいて,少しでも喜んでいただければ,出版した努力が報われる。


【著者紹介】木村専太郎(きむら・せんたろう)

昭和13年(1938),東京に生まれる。昭和32年(1957),福岡県立嘉穂高等学校卒業。昭和38年(1963),九州大学医学部卒業(卒業時剣道五段位)。卒業後1年間,東京都立川市の米空軍立川病院にてインターン。翌年,九州大学医学部第二外科入局。
昭和40年(1965)7月,外科臨床研修のために渡米。7年間滞在し,5年間の外科研修をアイオワ州デ・モイン市国立ベテランズ病院とアイオワ大学で受ける。昭和47年(1972),帰国後,飯塚病院に勤務しながら,昭和50年(1975),九州大学医学部で博士号取得。同年,再渡米し,アイオワ州医師免許取得。デ・モイン市国立ベテランズ病院の頭頸科のチーフと外科医長として勤務。昭和52年(1977),アメリカ外科専門医試験(ボード試験)合格後,州立アイワ大学医学部外科学の非常勤講師(Clinical Associate)就任。昭和53年(1978),デ・モイン市で開業しながら,当市の二つの病院のERで夜間勤務。その間,アメリカ心臓協会第一次・二次心肺蘇生術指導医資格取得,ERや国立病院の医師,看護婦・救急救命士の教育に携わる。昭和56年(1981),米国外科学会正会員(FACS)となる。同年,帰国後,大分県日田市日田中央病院院長就任。昭和61年(1986),福岡市南区那珂川病院院長就任。
平成13年(2001)4月,福岡市南区三宅に「病と健康のよろず相談所・木村専太郎クリニック」を開設。色々な健康相談を受け,専門医を紹介したり,最新な分子整合栄養医学の知識を活用して診療している。キレーション認定医の資格を持ち,キレーションで動脈硬化症の治療を行い,高濃度ビタミンC療法を用いて,癌やうつの治療に応用し,好成績を収めている。
【著書】
『医者武者修行 IN USA』西日本新聞社,1991年
『ギリシャ・ローマ神話に隠された医学用語―ストーリーを楽しもう』梓書院,2009年