『平成田舎日記』光畑浩治著
■本体2000円+税/A5判変型/392頁/並製
■ISBN978-4-910038-00-1 C0095
■2019.11刊
■著者既刊『田舎日記・一文一筆』(2014年)『田舎日記/一写一心』(2016年)
『令和田舎日記』(2020年)
■書評:毎日新聞2020.2.29 朝日新聞2020.1.30 西日本新聞2019.12.21
時代がめぐっても語り継ぎたいことがある。
ふるさと京築のこと、埋もれた歴史、忘れられた人々、
文学、歌心、言葉遊び、世相……。
一話千字の三六五話を書き連ねてみれば、
平成の世も人も、いみじうあはれにをかしけれ。
隠れたもの・忘れたもの・大事なものに光をあてるエッセイ。
■本文中身
■目次
「平成田舎日記」上梓を言祝ぐ 序に代えて[古書の葦書房店主 宮 徹男]
第1章 ふるさと京築
第2章 歴史を掘る
第3章 言の葉楽し
第4章 文学漫歩
第5章 いまを詠む
第6章 記憶にのこる人びと
第7章 平成という時代
あとがき
■本書「あとがき」より抜粋
平成二〇年(二〇〇八)夏、福岡県みやこ町の「瓢饅亭・ひまわりこども」店主の前田賤さんから月一回発行の情報誌「ひまわりばたけ」に「コラムを書いてはどうですか」と声がかかった。文は、月一回千字だから大丈夫、と高を括っていたが、時の経つのは早く、こりゃ大変だ、となった。いろんなコト、モノ、ヒトを見て、歩き、探し、調べ、綴る一文を書き続けた。いつしか楽しめるようになった。その後、日々の暮らしの中で「自由気まま」なネタ探しの日々が続き、「田舎日記」を書き続けている。
平成三一年(二〇一九)四月一日、五月一日から使う新しい元号「令和」が発表された。新元号は「大化(六四五)」から二四八番目になる。これまで明治、大正、昭和は、天皇崩御による一世一元だった。今回の改元は「特例法」によって定められた。新天皇の下で「令和」は始まり、時を刻んでいくことになる。
時が人をつくり、人が時をつくるというが、日々の時の刻みの中で、めぐり来る季節を詠んだ「春は花 夏ほととぎす秋は月 冬雪さえてすずしかりけり 道元」の想いを心の奥底に秘めて「田舎日記」は書き継いでいきたいと願っている。
【著者紹介】光畑浩治(こうはた・こうじ)
1946(昭和21)年12月5日,福岡県行橋市に生まれる。
1965年,福岡県立豊津高等学校卒業。1968年,行橋市役所に入所。総務課長,教育部長などを経て,2007(平成19)年に退職。
著書=『ふるさと私記』(海鳥社,2006年),編著=『句碑建立記念 竹下しづの女』(私家版,1980年),共著=『ものがたり京築』(葦書房,1984年),『京築文化考 1〜3』(海鳥社,1987〜93年),『京築を歩く』(海鳥社,2005年),『田舎日記・一文一筆』(花乱社,2014年),『田舎日記/一写一心』(花乱社,2016年)