大隈言道研究 ささのや会
 
 
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【夏】 8首
夏芦 角ぐみし浦の芦原 いつのまに柔らぎなびく夏は来ぬらむ
五月雨 見渡せば野は海原になりはてて川こそなけれ 五月雨のころ
夏草 猫の子の首の鈴金 かすかにも音のみしたる夏草のうち
桃実 居並びてあるだに暑き夏の日に 身に身を寄せてなれる桃の実
うきくさ 樋口開けし水音今朝は聞えきて 垣内の池を去ぬる萍
茶摘 夏来れば 見まくほしのの少女ども いかに群れてか木の芽摘めると
夕立 夕立にさして行きかふ市人のかさは日傘になりにけるかな
なでしこ 夏草の底なる見れば 分けもあへず取り上げつべきなでしこの花
首夏 さしてゆく人の日傘のかず見えてみやこ大路に夏は来にけり
ほととぎす いつもいつも宵より鳴くをほととぎす心得がたき夜深さぞかし
ほたる 川風に向ふほたるの行きかねてただよふ軒の松の下かげ
夕暮れの風をすずしと眠る間にはすのひと花ちりつくしけり
夏川 夏くれば水に住みてもあるばかりはだか童の群るるなの川
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